世界の地震予測

http://thoughtleadership.aon.com/Documents/20200122-if-natcat2020.pdf

2019年 世界災害レポート

【注目点】

1)2000~2009年の間に起きた10億㌦以上の災害数が255件に対して、2010~2019年の間では417件となり63.5%増しとなりました。

2)死者数が最も多かった災害は、6月から10月中の雨季で1750名、経済ロスが100億㌦。次に南アフリカでのサイクロンアイダイが1303名、経済ロスが27億㌦です。

3)2019年で死者数が最も多かった災害は、洪水やハリケーン・サイクロン・台風でした。総数約11000名、経済ロスは2300億㌦です。

4)死者数の59%はアジア・太平洋地域で、36%がヨーロッパ・中東・アフリカです。

5)最も死者数の多い地震は、「11月のアルバニア」で観測されたM6.4の52名です。

6)経済ロスだけに絞ると、最も大きい額は日本で起きた台風19号と15号。それぞれ150億㌦と100億㌦です。

7)2000年以来、災害額が最も大きいトップ3はハリケーン・サイクロン・台風(1兆4300億ドル)で、それに続いて洪水(1兆890億㌦)と地震(8290憶㌦)でした。


https://theconversation.com/a-new-way-to-identify-a-rare-type-of-earthquake-in-time-to-issue-lifesaving-tsunami-warnings-123428
https://around.uoregon.edu/content/research-uncovers-new-way-identify-rare-earthquake
オレゴン大学の研究者たちが従来の方法よりいち早く地震が津波を発生させるか、させないか解析する方法を開発しました。今後の防災に役立たせる事が期待されています。



https://www.nytimes.com/2020/02/01/science/frank-press-dead.html
カーター大統領の科学技術顧問兼アメリカ合衆国科学技術政策局長を務めたフランク・プレス博士が
1月29日に亡くなりました。プレス博士は早期にコンピューター技術を地震観測に利用するなど、
地球科学において様々な功績を残しました。

https://www.nationalgeographic.com/science/2019/12/first-active-fault-system-found-mars2/
初めて火星の活断層を発見。地球とは違い、火星はプレートテクトニクスがないため、地震自体は別の方法で起きている事が仮定されています。

https://www.latimes.com/california/story/2019-12-17/tectonic-time-bomb-maps-show-where-massive-california-earthquakes-cause-the-most-shaking-and-destruction 
日本でも次の大地震の心配があるように、北アメリカの西海岸沿いでも巨大地震が予想されています。人口密度の高いヘイワード断層やサンアンドレアス断層沿いで発生した場合のシナリオを説明したロサンゼルス・タイムズの記事です。

https://www.wired.com/story/ai-helps-seismologists-predict-earthquakes/ 
下にもご紹介したロスアラモス国立研究所がマシンラーニングで音響を利用して、ラボ内での地震予測に成功した研究の続きです。今回はラボ内では無く、アメリカの太平洋岸北西部沖にあるカスカディア沈み込み帯での実験に挑戦。

https://www.usatoday.com/story/tech/nation-now/2018/08/31/harvard-google-team-up-ai-predict-earthquake-aftershocks/1155203002/ 
ハーバード大学がグーグルのアシストで正確に余震を予測するアルゴリズムを開発。

https://www.stuff.co.nz/science/109840016/expertise-from-new-zealand-aftershock-forecasts-used-internationally
ニュージーランドは2010年9月4日のカンタベリー地震を機会に世界で初めて余震予測を公開し始めました。

https://phys.org/news/2017-10-machine-earthquakes-lab.html 
ケンブリッジ大学・ロスアラモス国立科学研究所・ボストン大学の共同研究でマシンラーニングを使用して、地震の前にキャッチできる音響信号を利用してラボ内での地震予測に成功。

Harvard scientists probe aftershocks with AI


ハーバード大学で地球と惑星科学の教授をしているBrendan Meadeが、ケンブリッジのグーグル支部で在外研究をしていた時期に、AIを研究している博士研究員Phoebe DeVriesと余震予測研究を始める。そしてこう発言しています「オーソドックスな地震学者はいわば病理学者であって、災害が起きた後の研究をします。私はそういう事では無く、疫学者になりたいです。こういった事態に繋がる引き金や原因などを理解したい。」併せて「地震予知に関しての考え方に静かな革命が起きていると思います。もうそんなに変わった発想ではありません」と述べています。
ハーバードには、三角測量を使用しなくても一点で適格に震源を突き止めるニューラルネットワークの発明者のThibaut Perol氏と准教授のMarine Denolle博士がいます。共著者はMITの人物です。

“Silent slips” often precede major earthquakes and can help warn


オレゴン州大学の研究でサイレントスリップ地震が大きな地震に繋がる前兆現象だと科学雑誌「Nature Geoscience」で発表。研究はオレゴン沖にあるブランコ断層に55基の地震計を設置して一年に掛けて1600以上の地震を観測した結果です。