世界の地震予測 / 自然災害

http://news.ku.edu/2020/05/05/kgs-receives-funding-surface-subsurface-geologic-mapping
アメリカ全国の地中の3D地図再現の第一歩として、 カンザス地質調査所がUSGSから約50万ドルの資金を受け取りました。

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-05/udc-soc050620.php
以前は観察が困難だった地震前の地球の表面のゆがみを人工衛星で管理する事に成功したドイツ、チリ、アメリカの研究チーム。地震前に起きるゆがみが前兆現象として捉えられる事が期待されています。

https://pursuit.unimelb.edu.au/articles/the-dual-risks-of-natural-disasters-and-covid-19
メルボルン大学がコロナウイルスなどのパンデミックと同時に地震などの災害の同時発生を調査しました。



https://ktvz.com/news/oregon-northwest/2020/04/08/oregon-receives-450000-from-feds-for-quake-research/
オレゴン州立大学、ポートランド州立大学、オレゴン大学が総額45万ドルの奨学金をUSGSから受けます。「パンデミックでも、他の全国規模の災害でも最善の対策は事前の防災対策です... オレゴン州で大規模な地震が予測されている以上、州民の家や企業を守るには管理と研究は必須。」と述べるRon Wyden上院議員。


https://www.ktvb.com/article/news/local/65-magnitude-earthquake-rattles-idaho-and-6-surrounding-states/277-f791186e-3307-4fb6-9a48-0f6aa3b0b169
現地時間の3月31日、午後5:52分にアイダホ州・シャリス市から西72㎞でM6.5の地震が発生しました。被害・負傷者は無かったとの事です。6州に渡って体感された報告と水曜日の朝には既に45件の余震があり、最大ではM4.6の余震もありました。ワシントン大学地震研究室のPaul Bodinによると、アイダホ州でここまでの規模の地震は1983年以来との事です。


https://www.scmp.com/tech/science-research/article/3065243/china-enlists-ai-speed-monitoring-and-prediction-earthquakes
中国科学技術大学が開発したAI地震予測システムが現在雲南省と四川省で一年間実験中です。


https://www.imperial.ac.uk/news/195954/seismic-imaging-technology-could-deliver-detailed/
インペリアル・カレッジ・ロンドンとユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの研究者たちが地震学で使用されている地下可視化技術がMRI・CT・PET検査同様に人間の脳内検査にも使えると概念実証論文で発表しました。
地下可視化技術で用いられる全波形インバージョン手法 (FWI)を応用する事によって、MRI等の医療機器より小型化され、救急車に搭載される事が期待されています。


https://sandiego.eeri.org/2014-eq-scenario/
https://sandiego.eeri.org/wp-content/uploads/2020/03/EERI-San-Diego-Scenario-2020.pdf
カリフォルニア・サンディエゴ市近辺にあるローズキャニオン断層でM6.9の地震の発生を想定した地震工学研究機関(EERI)サンディエゴ支局のシナリオです。
サンディエゴ市内にある建物の数と建築材の分析、地震発生時のインフラへのインパクト、公益事業、交通機関、通信システム等へのインパクト、緊急対応と回復において考慮するべきもの、2050年に向けたサンディエゴのビジョン等が記されているレポートです。


https://www.jbs.cam.ac.uk/fileadmin/user_upload/research/centres/risk/downloads/crs-global-risk-index-exec-summary-2019.pdf
ケンブリッジ大学が世界の大都市の災害リスクを評価したレポートです。トップ5位は東京、ニューヨーク、マニラ、イスタンブール、台北。それ以外にもリスクの種別ランキング等。


こちらの国連の記事には、武力紛争によって被災した難民より、自然災害による難民の数が多いことが記載されています。

https://www.undrr.org/news/disasters-displace-more-people-conflict-and-violence

– 2018年に1720万人が居住地から追われ、その9割が天気・気候関連のハザードが原因であった。

– 2010年150万人が強制移動させられたハイチ地震から8年経った現在も、3万8千人の被災者は
未だ仮設住宅住まいである。

– より具体的な気候変動対策がない限り、サブサハラアフリカ、南アジア、ラテンアメリカの
人口1億4千300万人(3地域による総人口の2.8%)は強制移動を強いられる可能性がある。

– 過去20年で1億7千800万人が強制移動を強いられた災害のうち、8割がアジア・太平洋地域で起きました。

– フィリピンだけでも平成25年の台風第30号で100万世帯が破損または全損し、災害後の6ヶ月だけで合計8.2憶㌦の費用と損害が生じました。


https://finance.yahoo.com/news/earthquake-experts-lay-latest-outlook-030810234.html
カスカディア沈み込み帯で500年に一度は起きるM9.0級の地震について、予算300万㌦をかけた地震調査です。

最善のケースとしてはシアトルと反対方向に地震が伝播されるものと、反対にシアトルに向かう最悪のケースがあります。特に心配されることは、シアトルの都市自体が堆積盆地であることから巨大地震の揺れを拡大する恐れがあるという事です。

さらにカリフォルニアの建設方針を真似たことから、短期の耐震性を持つ建物も100秒は続くと思われるこの巨大地震には適していないとされています。

調査は2023年までかかるとされ、1984年以前に建てられた建築物を極力避けるべきとあります。と同時に巨大地震に固執しても、州間高速道路5号線で事故に巻き込まれる可能性の方が高く、人生にはリスクがつきものであるとワシントン大学工学教授のJeffrey Berman氏は語っています。

アメリカ国立科学財団が予算の全額を負担しています。


2019年 世界災害レポート

http://thoughtleadership.aon.com/Documents/20200122-if-natcat2020.pdf

【注目点】

1)2000~2009年の間に起きた10億㌦以上の災害数が255件に対して、2010~2019年の間では417件となり63.5%増しとなりました。

2)死者数が最も多かった災害は、6月から10月中のインドでの雨季で1750名、経済ロスが100億㌦。次に南アフリカでのサイクロンアイダイが1303名、経済ロスが27億㌦です。

3)2019年で死者数が最も多かった災害は、洪水やハリケーン・サイクロン・台風でした。総数約11000名、経済ロスは2300億㌦です。

4)死者数の59%はアジア・太平洋地域で、36%がヨーロッパ・中東・アフリカです。

5)最も死者数の多い地震は、「11月のアルバニア」で観測されたM6.4の52名です。

6)経済ロスだけに絞ると、最も大きい額は日本で起きた台風19号と15号。それぞれ150億㌦と100億㌦です。

7)2000年以来、災害額が最も大きいトップ3はハリケーン・サイクロン・台風(1兆4300億ドル)で、それに続いて洪水(1兆890億㌦)と地震(8290憶㌦)でした。


地震・津波

https://theconversation.com/a-new-way-to-identify-a-rare-type-of-earthquake-in-time-to-issue-lifesaving-tsunami-warnings-123428
https://around.uoregon.edu/content/research-uncovers-new-way-identify-rare-earthquake
オレゴン大学の研究者たちが従来の方法よりいち早く地震が津波を発生させるか、させないか解析する方法を開発しました。今後の防災に役立たせる事が期待されています。


https://www.nytimes.com/2020/02/01/science/frank-press-dead.html
カーター大統領の科学技術顧問兼アメリカ合衆国科学技術政策局長を務めたフランク・プレス博士が
1月29日に亡くなりました。プレス博士は早期にコンピューター技術を地震観測に利用するなど、
地球科学において様々な功績を残しました。

https://www.nationalgeographic.com/science/2019/12/first-active-fault-system-found-mars2/
初めて火星の活断層を発見。地球とは違い、火星はプレートテクトニクスがないため、地震自体は別の方法で起きている事が仮定されています。

https://www.latimes.com/california/story/2019-12-17/tectonic-time-bomb-maps-show-where-massive-california-earthquakes-cause-the-most-shaking-and-destruction
日本でも次の大地震の心配があるように、北アメリカの西海岸沿いでも巨大地震が予想されています。人口密度の高いヘイワード断層やサンアンドレアス断層沿いで発生した場合のシナリオを説明したロサンゼルス・タイムズの記事です。

https://www.wired.com/story/ai-helps-seismologists-predict-earthquakes/
下にもご紹介したロスアラモス国立研究所がマシンラーニングで音響を利用して、ラボ内での地震予測に成功した研究の続きです。今回はラボ内では無く、アメリカの太平洋岸北西部沖にあるカスカディア沈み込み帯での実験に挑戦。

https://www.usatoday.com/story/tech/nation-now/2018/08/31/harvard-google-team-up-ai-predict-earthquake-aftershocks/1155203002/
ハーバード大学がグーグルのアシストで正確に余震を予測するアルゴリズムを開発。

https://www.stuff.co.nz/science/109840016/expertise-from-new-zealand-aftershock-forecasts-used-internationally
ニュージーランドは2010年9月4日のカンタベリー地震を機会に世界で初めて余震予測を公開し始めました。

https://phys.org/news/2017-10-machine-earthquakes-lab.html
ケンブリッジ大学・ロスアラモス国立科学研究所・ボストン大学の共同研究でマシンラーニングを使用して、地震の前にキャッチできる音響信号を利用してラボ内での地震予測に成功。

https://news.harvard.edu/gazette/story/2018/09/harvard-scientists-probe-aftershocks-with-ai/
ハーバード大学で地球と惑星科学の教授をしているBrendan Meadeが、ケンブリッジのグーグル支部で在外研究をしていた時期に、AIを研究している博士研究員Phoebe DeVriesと余震予測研究を始める。そしてこう発言しています「オーソドックスな地震学者はいわば病理学者であって、災害が起きた後の研究をします。私はそういう事では無く、疫学者になりたいです。こういった事態に繋がる引き金や原因などを理解したい。」併せて「地震予知に関しての考え方に静かな革命が起きていると思います。もうそんなに変わった発想ではありません」と述べています。
ハーバードには、三角測量を使用しなくても一点で適格に震源を突き止めるニューラルネットワークの発明者のThibaut Perol氏と准教授のMarine Denolle博士がいます。共著者はMITの人物です。

https://www.earth.com/news/silent-slips-major-earthquakes/
オレゴン州大学の研究でサイレントスリップ地震が大きな地震に繋がる前兆現象だと科学雑誌「Nature Geoscience」で発表。研究はオレゴン沖にあるブランコ断層に55基の地震計を設置して一年に掛けて1600以上の地震を観測した結果です。